30.離【り】

卦辞 原文

離。利貞。亨。牝牛、吉。

【読み】 離は、貞しきに利ろし。亨る。牝牛を畜えば、吉なり。

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原文

履錯然。敬之无

【読み】履むこと錯然[さくぜん]たり。之を敬すれば咎无し。

解説

(今は夜明けのまだ日の光が十分に地上を照らしていない状態。前にすすむにはっきりとはしていない時期で)、歩けば方角も定まらず東西南北、足跡だけが入り乱れる。(これでは過ちに陥る恐れがあるので)、慎重にすすむ。そうすれば過ちはなく咎はない。 

【解説】

錯然[さくぜん]:足跡の入り乱れている様子。

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原文  【読み】六二は、黄離、元いに吉なり。黄離、元いに吉とは、中道を得ればなり。
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原文  【読み】九三は日昃[かたむ]くの離なり。缶[ほとぎ]を鼓ちて歌わざれば、則ち大耋[だいてつ]の嗟[なげ]きあらん。凶なり。日昃くの離は、何ぞ久しかる可けんや。
解説  
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原文  【読み】九四は、突如として其れ來如たり。焚如たり、死如たり、棄如たり。
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原文  【読み】六五は、涕を出だすこと沱若[たじゃく]たり。戚[うれ]うこと嗟若たり。吉なり。六五の吉とは、王公に離[つ]けばなり。
解説  沱若[たじゃく]:涙を多く流すさま
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原文  【読み】上九は、王用[もっ]て出で征せしむ。嘉きこと有りて首を折[た]つ。獲るもの其の醜[たぐい]に匪ず。咎无し。王用て出で征せしむとは、以て邦を正すなり。
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原文

「①離。②利貞。③亨。④牝牛、吉」

①離、麗也。
【読み】離は、麗なり。

日月麗乎天、百穀草木麗乎土。重明以麗乎正、乃化成天下。
【読み】日月は天に麗[つ]き、百穀草木は土に麗く。重明以て正に麗けば、乃ち天下を化成す。

柔麗乎中正。故亨。

【読み】柔中正に麗く。故に亨る。

是以畜牝牛吉也。

【読み】是を以て牝牛を畜えば吉なるなり。

解説

「①離。②利貞。③亨。④牝牛、吉」

離とは、「付く」という意味である。

②太陽や月は天に付きその光明を天下に照らすのが正しく、さまざまな穀物や捜僕は土に付くことが正しい。それにより成長することができるからである。このように明らかな上に明らかな観察を以て正しい物に付くことで、天下を感化し風俗を完成する。

六二と六五が、柔コウで中の位につき、そのうち六二は正にもついている。だから亨という。

④これをもって牝牛のように、慎み従うようにさらに慎んでいれば吉となる。

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大象伝 原文

明兩作、離。大人以繼明照于四方。
【読み】明兩[ふたた]び作るは、離なり。大人以て明を繼ぎ四方を照らす。

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序卦伝 原文  
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雑卦伝 原文  
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繋辞伝 原文  
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